1.手相術のプロローグ 

 

ご承知のように、古代、占いは、神の領域に入り、予兆を判断する技術でした。
占いは、上の口と書きますが、良かれ悪しかれ、神の口、神のお告げとも考えられた時代もありました。

 

その技術は、人の運勢や物事の吉凶、将来の成り行きの判断や予言に応用されるように、多方面に進化、発展してきました。

 

日本では、手相、算命(東洋占星術)、タロット、西洋占星術等がよく知られています。
ここでは日本でもっとも人気の高い手相術の歴史から入り、手相の勉強後、算命術(東洋占星術)の勉強に進みたいと思います。西洋の手相術と東洋の算命術の不思議な占いの世界の一致にきっとあなたは驚かれることでしょう。

2.手相術の歴史−1

 

アラビアからヨーロッパに伝わったとされる以前の文献で信頼できるものは発見されていませんので、ここでは省略させていただきます。

 

占星術のシンボリズムを応用した手相術に関する現存する最も古いテキストは、14世紀終わりのものとみなされている「スンマ・カイロマンティア(Summa Chiromantia)」という写本です。

 

15世紀終わり頃になると、木版印刷された形として手相術の本が出回りはじめます。最も古いものとして知られているのは1475年にドイツのアウグスブルクで出版されたヨハネス・ハートリーブという人物による『手相術(Die Kunst Chiromantia)』です。

 

その後、印刷技術の広まりとともに、各地で手相術に関する書物が出版されるようになり、その知識はヨーロッパ各地の多くの人の元へと広まっていきます。そういった流れの中で、16世紀、そして17世紀にかけて、まさに手相術の黄金時代を迎えることとなります。

 

 

続く


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