1.占いとカウンセリングのプロローグ(1)
まずカウンセリングの一般的な定義を見てみましょう。
カウンセリングの定義:
カウンセリングとは人間関係を媒介としてカウンセラーと呼ばれる相談に応じる人が
、クライエント(来談者)と呼ばれる、カウンセラーのもとに来る人の問題解決や
人格(パーソナリテイ)の成長や発達をクライエントが自主的に実現するように援助する
プロセスである。
カウンセリングは19世紀末ごろから行われ、産業界からの支援があり、今年まで長年にわたって研究と実証がなされてきました。現在では、産業界のみならず、教育界や医療機関にも採用され社会的に認知された精神療法として確固たる地位を占めています。
占いは、現在、科学的な実証がなされておらず、残念ながら占いの社会的な認知度は低く、占いに携わる人びとの努力に拘らず、社会的に認知されていないのが実情である。
また占いに関する多くの不幸なニュースもたびたび世間を騒がせています。
すなわち、この二つは社会的認知度では、全く比較にならない性格のものだといえます。
2.占いとカウンセリングのプロローグ(2)ー1
占いの社会的な認知度は現在では低くこれを高くする方法は今は残念ながらないといえます。
しかし、占いの根源をみつめると、いつまでも非科学的なものにあこがれれ、神秘の世界に魅力を感じるのが人間であることがわかります。そこに占いの存在理由があるようです。
占いとカウンセリングではクライエントの相談する内容から違っています。
しかし占いにより、人生を諦めた人が立ち直り、沈んだ気持ちを払拭したり、ネガティブな気持ちをポジテイブに変えることだって出来ますね。
さて現在の認知度のまま、クライエントを満足させるにはどうしたらいいのしょうか。
人間は勝手なもので、幸運をすぐ捉えたがるものである。
「いつになったら体はよくなるでしょうか」
「この恋は成就するでしょうか」「いつごろ結婚できるでしょうか」「大金が入ってくるのはいつごろでしょうか」
宗教では「信じるものは救われる」という言葉があります。
占いもおなじように、占い通りに生きることが、開運につながると説きます
一方、商いの世界でも、日本語で儲けるという漢字がありますが、信じる者と書きますね。何を信じるかは、別問題でしょうが。
また占いの世界では、当たるも八卦、当たらぬのも八卦といいます。
これはクライエントが占いの結果の良い方を選び、自己満足して欲しいところがあるのか知れません。
自己満足といえば、お稽古事もそうですね。
すべて人生は自己満足の世界かも知れません。ここで、占いの価値を見出すとすれば、先人たちの逼迫さと違って、近代ではコミュニケーションの一つの道具と化している部分があるようです
面会、対談することによって満足を得る。これ即ちカウセリングと同じ方法と表からは見えますね。それでは占いとカウンセリングの違いを次回にまとめてみましょう。
占いとカウンセリングについて(2)ー2
(続きです・・・・)占いとカウンセリングの違い一覧表
占い カウンセリング
・社会の認知度 低い 高い
・クライエントへの対処方 指示的 非指示的
・クライエントの態度 気軽 重い
・クライエントの期待度 人それぞれ 大
・クライエントの信用度 人それぞれ 大
・解決までの時間 即答 時間を要する
占いウンセリングについて(4)
カウンセリングも指示と非指示の折衷方式を使う折衷式カウンセリング方が存在する。
どんな時に、指示かというと、知的・精神的に大きな問題のあるクライエントに非指示では有効ではなく、
指示が必要になる場合があります。そのようなクライエントに折衷式を用いているようである。
賛否両論が存在している方法であるが、この方法を用いざるを得ない理由も納得がいくものがあります。
占いカウンセリングは、普通(知的・精神的に問題のない)のクライエントに対し指示的である点が、
折衷式カウンセリングと異なる点であると言えます。
占いカウンセリングについて(5)
誰しも占いには興味があり、ケライエントに寄り添っていく手段としては、便利なものですが、
それだけでは、占いで終わってしまいます。
占いは過去の実証から現在に至るクライエントの状況を認識させます。一方、カウンセラーは
結論を言わないで対話を通じてクライエントを理解・援助し、気づきをおこさせます。
占いはあくまで対話の導入部にすぎません。ここからくる結論にクライエントの現状を対比させ、
意識づかせることが早く可能になります。
占いの結果と現状との対比させ、クライエントにその認識をさせることで、気づき、意識づきを
促すことを占いカウンセリングといいます。
しかし、占いは一つの考え方であり、偏見を生むものであってはなりません。
(占いの結果に固執すると、墓穴をほることになります。
フォーカシングの実際
フォーカシングは心=身体の統一体としての、自己にわきおこる、またことばにならない
ある感じに焦点をあてます
フォーカシングの実際
具体的には、まず胸の奥や腹の底など身体の中心部分にぼんやりと注意を向けながら、
何かの気がかりにまつわる感じ(フェルトセンス)が感じられるのを、受容的な態度で待つ。
フェルトセンス(felt sense)とはジェンドリンの造語であり、「ある問題(特定の気がかりなこと)についての
言葉になっていない身体的不快感、からだの感じ」です。
次に、その感じにぴったりな言葉(ハンドル)を探し、見つかれば、その言葉がフェルトセンスに
ぴったりかどうかを突きあわせて感じてみる。違っているようであれば、再びぴったりくる言葉を探し、
もう一度、フェルトセンスと照合してみるという過程を繰り返す。フェルトセンスとハンドルがぴったりであれば、
フェルト・シフトと呼ばれる、ぴったりだという感覚と解放感が得られることがあります。
体験過程方法:いま ここで何かを感じる経験
心=身体の統一体としての経験
フォーカシングは心=身体の統一体としての、自己にわきおこる、またことばにならない
ある感じに焦点をあてます
(1)2人ペア :一人が言葉で誘導
(2)一人 :テープにあらかじめ吹き込んでおいて、その録音されたものを聞きなが
ら行う
(3)大勢でおこなう
手順
(1)ゆとりをつくる: 気がかりなことから少し離れる
(2)問題をひとつだけ取り上げて、それを遠くから見て、身体に感じてみよう
(3)その感じはどんな言葉であらわせるだろうか
(4) (2)=(3)は一致しましたか
(5)なにが一番悪いのか
どうなったらいいのだろうか
何が必要なのか
(6)何が出てきてもそのまま受け取る
(2)から(6)を何度でも繰り返します
実存分析療法
実存分析療法
人生における存在価値を見出し得ない人や働く意義や生きがいを感じない人が増加している。これらから生ずる精神疾患に対しては
@それらの不安を客観視する精神的な反発力を持たせる
A強迫的な自己観察や極度な反省を中和させるため自分ではなく他人に注意をむけさせる